複数店舗の飲食店の撮影|店ごとに撮るか、まとめて撮るかの決め方
複数の店舗を運営していると、撮影をどう進めるかが悩みになります。全店舗をいっぺんに撮るのか、店ごとに分けるのか、写真は店舗間で使い回せるのか。複数店舗の飲食店の撮影は、1店舗の撮影とは考えることが変わってきます。
この記事では、神戸と大阪で飲食店の撮影をしているcaelmaが、複数店舗の撮影の回し方をまとめます。何を揃えて、何を店ごとに変えるかという切り分けを中心に、順に見ていきます。
目次
-
複数店舗の撮影は何を揃えて何を変えるかを決める
-
共通のメニューは1回で撮る
-
店ごとに違うものは別に撮る
-
-
複数店舗の撮影の回し方|1日で回るか、日を分けるか
-
1日にまとめて回る
-
日を分けて回る
-
-
複数店舗の写真に統一感を持たせる
-
撮り方の基準を決める
-
色味と明るさを揃える
-
-
複数店舗の撮影を頼むときにお店側で決めること
-
窓口と日程の決め方
-
写真の使い道を全店舗で共有する
-
複数店舗の撮影は何を揃えて何を変えるかを決める
複数店舗の撮影で最初にやるのは、店舗に共通するものと、店ごとに違うものを分けることです。この切り分けが、撮影の費用と手間を左右します。
共通のメニューは1回で撮る
複数の店舗で同じ料理を出しているなら、その料理は1店舗でまとめて撮り、全店舗で使い回せます。店ごとに同じ料理を撮り直すと、時間も費用も店舗の数だけかかります。共通メニューの写真を1回で撮ることが、費用を抑えるいちばんの方法です。共通メニューの写真を全店舗で同じ品質で使えることは、系列としての信頼にもつながります。
ただし、盛り付けや器が店ごとに違う場合は、使い回せません。お客様が来店したときに、写真と出てくる料理が違うと、期待を外してしまいます。写真を使い回す前に、各店舗が同じ盛り付けで出せているかを確認しておきます。確認のためには、撮影した写真を各店舗の厨房に渡して、見本として見てもらうのが確実です。店ごとの違いを残す部分と、揃える部分を、最初に線引きしておくと、迷いが減ります。
店ごとに違うものは別に撮る
店内の雰囲気、外観、その店だけのメニューは、店ごとに撮る必要があります。同じ系列でも、内装の色や席の配置、立地の景色が違えば、お客様が受ける印象も変わります。店ごとの個性が写真から伝わることは、その店を選ぶ理由にもなります。系列としての統一感と、店ごとの個性は、両立させられます。
店内や外観の写真を全店舗で同じものにしてしまうと、Googleマップで店を探した人が、どの店の写真か分からなくなります。店名を探して来る人は、その店の入口や席の写真を見たがっています。店ごとの写真は、その店のための写真として用意します。
複数店舗の撮影の回し方|1日で回るか、日を分けるか
撮影をどう回すかは、店舗の数と距離、営業の事情で決まります。代表的な2つの進め方を比べます。
1日にまとめて回る
店舗が近い場所にあるなら、1日で複数の店舗を回る方法があります。撮影の道具を運ぶ回数が減り、全店舗の写真の色味や光の雰囲気を揃えやすいのが利点です。移動の時間が短ければ、費用も抑えられます。回る順番は、移動距離の短い順に組むと、撮影の時間を確保しやすくなります。
ただし、撮影は営業時間の外で行うため、1日に回れる店舗の数には限りがあります。1店舗に使える時間を決めておかないと、後半の店舗の時間が足りなくなります。1日に回る店舗の数は、欲張らずに決めておきます。前の店が長引いたときの代わりの日も、あらかじめ決めておくと安心です。撮影の順番は、営業の都合の厳しい店を先に済ませると、日程が組みやすくなります。
日を分けて回る
店舗が離れている、または営業の時間帯が店ごとに違う場合は、日を分けて撮ります。店ごとの定休日や、営業前の時間を使って、無理のない日程を組みます。店ごとに、じっくり時間をかけて撮れるのが利点です。遠い店舗ほど移動の時間が撮影の時間を圧迫するので、日を分ける判断の目安になります。
日を分けると、光や背景の条件が日ごとに変わります。写真の雰囲気がばらばらにならないよう、使う背景、器、光の方向を、最初の店で決めた基準に揃えます。同じ撮影者が回れば、基準を保ちやすくなります。基準の記録は、あとの店舗に回るときの見本にもなります。
複数店舗の写真に統一感を持たせる
複数店舗の写真は、並べて見られることがあります。店ごとの違いは残しつつ、全体としての統一感を持たせます。
撮り方の基準を決める
写真の統一感は、撮り方の基準を決めることで作れます。料理の背景の色、写真の明るさ、料理を撮る高さ、写真の切り取り方など、基本の型を決めておきます。型があれば、店舗が増えても、同じ雰囲気の写真が揃います。基準は、撮影の前に決めておくほど、あとの編集が楽になります。
基準は、文章や見本の写真で残しておきます。店舗ごとに担当者が替わっても、見本があれば同じ方針で撮れます。基準が決まっていないと、店ごとの写真が別のブランドのように見えてしまいます。新しい店舗が増えたときも、この基準に沿って撮れば、全体の統一感は保てます。店舗が増えるたびに基準を作り直さずに済むのも、先に型を決めておく利点です。
色味と明るさを揃える
店ごとに内装の色や照明の色が違うため、そのまま撮ると、写真の色味もばらつきます。編集の段階で、全店舗の写真の色の傾向を揃えると、並べたときの違和感がなくなります。揃えるのは、料理の色を変えることではなく、全体の明るさと色の方向です。色味を揃えるときは、見本の写真を1枚決めて、それに合わせると迷いません。
全店舗の写真を一度に見比べて、明るさが揃っているかを確認します。並べて見ると、1枚だけ暗い、1枚だけ青いといったずれが、すぐに見つかります。見つけたずれは、その場で直します。直したあとは、スマホの小さい画面でも見て、見え方を確かめます。
複数店舗の撮影を頼むときにお店側で決めること
複数店舗の撮影は、お店側の準備で進みやすさが変わります。依頼する前に決めておくとよいことをまとめます。
窓口と日程の決め方
店舗ごとに店長が違う場合でも、撮影の窓口は1人に決めておきます。窓口が複数あると、日程や撮る料理の伝達に食い違いが出やすくなるからです。窓口の方が、各店舗との日程調整をまとめて引き受けます。窓口の方が、店舗側の確認や許可もまとめて取ってくれると、撮影が止まりにくくなります。
日程を決めるときは、店舗ごとの定休日と、営業前に使える時間を一覧にして共有します。一覧があれば、撮る側はもっとも回りやすい順番を組めます。急な営業の変更があったときの連絡の方法も、あらかじめ決めておくと安心です。当日の鍵の開け閉めを頼める人も、店舗ごとに1人決めておきます。複数店舗の撮影では、連絡の経路を1本にしておくことが、遅れを防ぎます。
写真の使い道を全店舗で共有する
どの写真をどこで使うかを、全店舗で共有しておきます。共通メニューの写真を、どの店舗のどの場所で使うか、店ごとの写真をどこに載せるかを、先に決めておきます。撮ったあとに使い道を考えると、足りない写真が出て、再撮影が必要になることがあります。店舗ごとの写真の枚数も、使い道に合わせて先に決めておきます。
caelmaは神戸と大阪を中心に、飲食店の料理と店内の撮影をしています。複数店舗の撮影も、揃えるものと店ごとに変えるものを分けるところから、一緒に整理します。撮影の前のご相談は無料です。