湯気の写真が撮れない理由|明るい店で湯気を写すには背景を落とす
らーめんや鍋の写真で「湯気が立っていたのに写っていない」ということがよくあります。撮る人の腕の問題と思われがちですが、原因はほとんどの場合、背景です。
この記事では、神戸で飲食店の撮影をしているcaelmaが、湯気が写らない理由と、写すための条件、湯気と両立しない見せ方、当日の段取りをまとめます。自分で撮る場合にも、撮影を頼む場合にも、同じ考え方が使えます。
目次
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湯気が写らないのは、腕ではなく背景の問題
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明るい背景では、湯気は飛んで消える
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湯気を見せたい皿は、背景を暗く落として撮る
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湯気と、とろみや照りは両立しない
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とろみと照りは、明るい背景で斜めから光を入れる
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撮る前に「この一皿は何を一番見せたいか」を決める
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湯気を撮る当日の段取り
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先に場所と光を作る。料理はあとから
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湯気が弱いときは、熱い状態で出し直してもらう
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湯気のある写真をどこで使うか
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Instagramとマップの寄りに向く。メニュー表には向かない
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湯気の1枚と、明るい1枚を同じ日に撮る
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湯気が写らないのは、腕ではなく背景の問題
「湯気が立っているのに、写真にすると消えている」という相談は、料理写真の中で一番多いものの一つです。まず、湯気がどういう条件で写るのかを整理します。
明るい背景では、湯気は飛んで消える
湯気は白く、半透明です。白い壁や明るい窓を背景にすると、白いものの前に白いものがある状態になり、写真では区別がつきません。目で見えているのは、動きがあるからです。写真は一瞬を止めるので、動きの情報が消え、背景と同じ色の湯気は見えなくなります。
これは撮る人の腕やカメラの性能の問題ではありません。明るい背景の前で撮っている限り、どんな機材でも湯気は写りません。「立った瞬間を待って撮る」という説明を聞くことがありますが、背景が明るいままなら、いくら待っても同じです。
湯気を見せたい皿は、背景を暗く落として撮る
湯気を写す条件は一つで、背景を暗くすることです。暗い壁、黒い板、照明を落とした店内の奥などを背景にすると、白い湯気が浮き上がります。そこに斜め後ろから光を当てると、湯気の粒に光が当たって、さらにはっきり見えます。
明るいお店で湯気を撮りたいときは、料理の後ろに暗い色の板や布を立てるだけでも変わります。背景を暗くして、光は横か後ろから、という2つを揃えると、湯気は普通に写ります。
湯気と、とろみや照りは両立しない
湯気を写すための作りは、料理の別の魅力を見せる作りと逆になることがあります。撮る前に、その一皿で何を一番見せたいかを決める必要があります。
とろみと照りは、明るい背景で斜めから光を入れる
あんかけのとろみ、煮物の照り、スープの表面のつやを見せたいときは、斜めから光を入れて表面の粘りや反射を起こします。このとき背景は明るい方が、料理の輪郭と色がきれいに出ます。湯気を写す作りとは逆です。
つまり、湯気を見せる皿と、とろみや照りを見せる皿は、同じ場所で同じ光では撮れません。両方を1枚に入れようとすると、どちらも中途半端になります。
撮る前に「この一皿は何を一番見せたいか」を決める
らーめんなら湯気か、スープの色か、麺の質感か。鍋なら湯気か、具材の量か。同じ料理でも、見せたいものが違えば、背景も光も変わります。
撮影を頼むときに、品ごとに「一番見せたいもの」を一言添えてもらえると、その場で作りを切り替えられます。決めていないまま撮ると、撮る側は無難な明るい写真を選びがちで、湯気は消えます。
湯気を撮る当日の段取り
湯気は数秒で消えます。撮る場所と光を先に作っておき、料理が出てきたらすぐ撮る、という順番が必要です。
先に場所と光を作る。料理はあとから
暗い背景と斜め後ろからの光を、料理が来る前に作っておきます。空の器を置いて、構図と明るさを決めておくと、料理が出てきた瞬間から撮れます。料理が出てから場所を探すと、撮り始める頃には湯気が弱くなっています。
店内が明るいお店では、撮る一角だけ照明を落とすか、暗い板を背景に立てます。営業時間の外なら、これは自由にできます。
湯気が弱いときは、熱い状態で出し直してもらう
湯気の量は、料理の温度と、周りの空気の温度差で決まります。冬の店内や、冷房の効いた場所では多く出ます。夏の暑い店内では少なくなります。
湯気が弱いときは、無理に撮らず、熱い状態でもう一度出してもらう方が早いです。撮影の前に「湯気を撮りたい品は、撮る直前に仕上げてもらう」と厨房と決めておくと、1回で済みます。
湯気のある写真をどこで使うか
湯気の写真は、撮れたら強い写真です。ただ、どこにでも合うわけではありません。使い先を決めてから撮る方が無駄がありません。
Instagramとマップの寄りに向く。メニュー表には向かない
湯気が立っている寄りの写真は、InstagramのフィードやGoogleマップの一覧で目に入ります。温かさが伝わるので、寒い時期の投稿や、夜の来店を促す投稿に向きます。
一方で、メニュー表やポスターには向きません。背景が暗いので、白いメニュー表に置くと浮きます。メニュー表用は、明るい背景の別カットを用意します。
湯気の1枚と、明るい1枚を同じ日に撮る
同じ品を、暗い背景で湯気を見せる1枚と、明るい背景でとろみや色を見せる1枚の2通りで撮っておくと、使い先で困りません。慣れた撮影なら、切り替えは数分です。
caelmaは神戸と大阪を中心に、飲食店の料理と店内の撮影をしています。品ごとに何を一番見せたいかを伺って、湯気の皿は湯気が写る作りで撮ります。撮影の前のご相談は無料です。